Burning mouth syndrome: a systematic review of treatments
Oral Dis
. 2018 Apr;24(3):325-334. doi: 10.1111/odi.12660. Epub 2017 Mar 30
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バーニングマウス症候群(BMS)は、主に閉経前後の女性が罹患する慢性口腔痛症候群である。口腔粘膜の灼熱感を特徴とし、嚥下障害、麻痺、感覚障害、口腔乾燥を伴うことがある。疾患経過の病因は不明であるが、神経障害性疾患が起源であると考えられている。本システマティックレビューの目的は、BMSに対する様々な治療法の有効性を評価することであった。文献検索は、PubMed、Web of Science、およびコクラン図書館のデータベースを用いて行われ、22件のランダム化比較試験が確認された。8件の研究ではα-リポ酸(ALA)、3件のクロナゼパム、3件の心理療法、2件のカプサイシンが検討されたが、いずれも痛みや灼熱感を減少させる可能性があるという中程度の証拠を示していた。ガバペンチンは1件の研究で単独でALAとの相乗効果が認められた。その他の治療法としては、ビタミン剤、ベンジダミン塩酸塩、ブピバカイン、カチューマ、オリーブオイル、トラゾドン、尿素、オトギリソウなどがあった。これらの他の治療法のうち、症状改善に有意な効果を示したのはカトゥアマとブピバカインのみであった。ALA、外用クロナゼパム、ガバペンチン、および心理療法は、BMSにおける疼痛の中程度の緩和をもたらす可能性がある。ガバペンチンもまた、ALAの効果を高める可能性がある。カプサイシンはその副作用によって制限されている。カチューマは有益性を示す可能性を示した。標準化された方法論と、より多くの患者を含むアウトカムを用いた今後の研究が必要である。
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メモ等:
オトギリソウ:セントジョーンズワート
ALA:抗酸化作用、神経障害の治療等でよく使用される。
カチューマ:身体・精神的な無気力の改善で使用される。詳細不明
クロナゼパム:ベンゾジアゼピン系
論文中のアウトカム:VAS、それぞれの質問票
VASをアウトカムとするとクロナゼパムのみ有意差あり。ALA3、クロナゼパムは2論文
症状ベースだとALA,クロナゼパム、心理療法で有意差あり。ALAは6、クロナゼパム、心理療法は2論文
バイアス制御はあまり良好ではない。
雑感:舌痛症は神経障害であるとの考え方のもとでのシステマティックレビュー。
アウトカムが論文ごとの質問表及びVASであるが、VASでの結果と質問との結果が一致しておらず、VASの使用が疾患とマッチしていないのか質問に不備があるのかは調べる必要がある。